無理なくできる ICTコストの減らし方[#07]広げよう「ひかり電話の輪」

ICTコストの最適化こそ、企業を強くする第一歩だ。通話料や通信費、機器導入・運用コストをカットする40の秘訣をシリーズで紹介する。前回に続き、今回もNTT東西のひかり電話を活用したコスト削減術について取り上げる。

規模の異なる多くの拠点を持つ企業では、ひかり電話を使うにしても、拠点ごとに「オフィスタイプ」や「オフィスA」などサービス種別が異なり、またアクセス回線もフレッツ光ネクストとBフレッツ/フレッツ光が混在するケースも多いはずだ。

そのように異なる回線・サービスを使う拠点でも、同一契約者名義であれば一括りにまとめて、拠点間通話を無料化できる。

これを示したのが下の図表だ。アクセス回線がフレッツ光ネクストでもBフレッツ/フレッツ光でも構わず、「ひかり電話」「オフィスタイプ」「ビジネスタイプ」「オフィスA」を利用している拠点をグループ化すれば、拠点間通話が無料(定額)になる。

図表 ひかり電話の同一契約者グループ内通話無料のイメージ
図表 ひかり電話の同一契約者グループ内通話無料のイメージ

なお、図表中で「無料」「定額かけ放題」と書き分けているのは、グループ登録するための追加料金の要否によるものだ。「いくらかけても料金が変わらない」という意味では、どちらも同じである。

中小規模向けの「オフィスタイプ」とSOHO・小規模用の「ひかり電話」を契約している拠点については、「グループ通話定額」(月額420円/ch)の契約が必要になる(図中の右下)。一方、大規模向けの「オフィスA」と「ビジネスタイプ」(Bフレッツ/フレッツ光)については、グループ登録するのに追加料金は不要だ。

このグループを構成するには、オフィスタイプもしくはオフィスAの契約が1回線以上必要になる。また、NTT東西エリアをまたがってのグループも組むことはできない。

なお、標準の音声通話だけでなく、2倍の帯域を使ってクリアな通話ができる「高音質電話」も無料・定額化の対象になる。

[#01]シンプルかつ使いやすくなった法人向け携帯割引
[#02]FMCでコスト削減と業務効率アップ
[#03]「FMC=大企業」は大間違い
[#04]クラウドPBXでFMCがもっと身近に
[#05]企業間通話を無料化できる「.Phoneユビキタス」
[#06]拠点間・県外通話コストをひかり電話で大幅カット

月刊テレコミュニケーション2010年9月号から一部再編集のうえ転載(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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