NECプラットフォームズは2025年6月6日、中小規模事業所向けのコミュニケーションゲートウェイAspireシリーズの新機種「UNIVERGE Aspire 6」、中大規模事業所向けコミュニケーションサーバSV9000シリーズの新機種「UNIVERGE SV9700」を発売した。合わせて、デジタル多機能電話機「UNIVERGE DX300」とIP多機能電話機「UNIVERGE DX700」を新たにラインアップに追加する。
IP多機能電話機「UNIVERGE DX700」
UNIVERGE Aspire 6は、国内累計40万システムの出荷実績を有するUNIVERGE Aspireシリーズの新機種。出荷開始は2025年8月の予定で、希望小売価格は125万円(税別)から。高品質かつ拡張性が高く、迷惑電話やセキュリティ対策など安全安心の機能を具備した音声機能を搭載している。複数キャリアのIP電話サービスとマルチ接続が可能。ユニファイドコミュニケーション(UC)ツールをクラウドで提供する「UNIVERGE BLUE」と接続するためのゲートウェイ装置も内蔵化した。
中小規模事業所向けのコミュニケーションゲートウェイUNIVERGE Aspire 6」
また、iPhoneとAndroid端末に内線電話機能を提供するアプリケーション「UNIVERGE ST500」において、ナースコール装置との連携に対応。スマートフォンからナースコールへ直接応答できるほか、スマートフォン活用が進んでいる老健・介護施設におけるスピーディな通話やスムーズな連携が可能という。
UNIVERGE SV9700は大規模オフィス向けのUNIVERGE SV9000シリーズの新機種だ。2025年8月の出荷開始を予定しており、希望小売価格は1000万円から。従来は専用ハードウェアで提供していた三者通話やアナウンスメント、IP外部保留音の機能をソフトウェア化し、PBXシステムの主装置への内蔵が可能となった。これにより、省スペース・省電力化するとともに、工事や保守業務を効率化できる。今後、専用ハードウェアを必要とする他の機能のソフトウェア化も推進する。
中大規模事業所向けコミュニケーションサーバ「UNIVERGE SV9700」
UNIVERGE BLUEとの連携も可能だ。オフィスの多機能電話機とスマートフォン、PCの連動電話機能、チャット、Web会議、ファイル共有およびMicrosoft Teams連携などを利用できる。
また、PBXシステム内の各種制御部を完全二重化した冗長構成で、オンプレミス製品ならではの高信頼性を実現している。サーバー冗長化や、バックアップ用のSR-MGC装置を設置・運用する機能などにより、BCP対策も可能。WAN(広域通信網)やサーバーの障害時にも拠点内通信を確保できる。
UNIVERGE SV9500シリーズからUNIVERGE SV9700へシステム移行する際には、ユーザーの既存設備である従来機種の回線カードやゲートウェイ装置、電話機等を継続して利用でき、導入コストを大幅に低減することができるという。