生成AIの普及等に伴い、データセンター(DC)の電力需要は急増すると予想されている。ただ、大都市圏ではDC適地が不足し、再生可能エネルギー等を活用した電力供給の必要性も高まっている。こうした背景から、「分散型DC」の整備が国を挙げて動き出そうとしている。
ただ、分散型DCには課題もある。「人手が不足するなか、各DCに人員を配置するのは難しいです。『リモート管理』や『セキュリティ強化』が今後の重要なキーワードになるでしょう」。こう語るのは、丸文 アントレプレナ事業本部 イーリスカンパニー 情報通信課 主任の仲間好彦氏だ。
丸文 アントレプレナ事業本部 イーリスカンパニー 情報通信課 主任 仲間好彦氏
同社では、分散型DCを見据えた製品ラインナップを豊富に取り揃えている。その1つが、米ZPE Systems社のOOBM(アウトオブバンド管理)コンソールサーバーである(図表1)。シリアルポートを介してルーターやスイッチ、UPS(無停電電源装置)などのネットワーク機器に接続し、リモートから機器の稼働状況を一元管理できる。
図表1 ZPE Systems社 OOBM コンソールサーバー