無理なくできる ICTコストの減らし方[#01]シンプルかつ使いやすくなった法人向け携帯割引

不要なコストを排除し、浮いた経費を原資として新たなICTツールで業務効率化を目指す。ICTコストの最適化こそ、企業を強くする第一歩だ。通話料や通信費、機器導入・運用コストをカットする40の秘訣をシリーズで紹介する。

携帯電話コストを削減するには、まず利用状況の調査が肝心だ。(1)社員間の通話が多いのか、(2)顧客や取引先など外部との通話が多いのかで、利用すべきサービスは変わる。また(1)についても、携帯同士か、携帯会社間かによって選択肢は異なる。

外で活動する社員が多く、携帯同士の通話が多い場合には、グループ間通話の定額サービスを利用する。

NTTドコモは7月1日から、従来の多種多様な料金プランを集約した法人向け割引サービス「ビジネスシンプル」を提供開始した。回線数や利用期間に関わらず基本使用料が一律50%となる「ビジネス割50」と、通話・通信料を割引する「ビジネス通話割引」をセットで申し込むと適用される。グループ内の通話は24時間無料(国内通話に限る)で、社外への通話やパケット通信料についても回線数に応じて10~30%の割引が受けられる(図表)。

図表 分かりやすさが増した法人向け割引サービス(クリックで拡大)
図表 分かりやすさが増した法人向け割引サービス

ソフトバンクモバイルも、これと同内容の「ホワイト法人」を9月1日から開始する。社内の固定電話への電話が多い場合には合わせて、ソフトバンクテレコムの「おとくライン」への通話を無料化できる「ホワイトライン24」、外部への電話が多い場合には「Wホワイト」を使うといい。ともに1回線ごとに月額980円で利用できる。

auの場合は、「法人割」(10回線まで)と「ビジネス通話定額」(299回線まで)で、グループ内通話を無料化できる。ビジネス通話定額ではau携帯電話だけでなく、KDDI メタルプラス(事業所用)や光ダイレクトなどへの通話も対象にできるため、携帯会社間の通話が多い場合にもお得だ。1番号ごとに月額945円で利用できる。

[#02]FMCでコスト削減と業務効率アップ
[#03]「FMC=大企業」は大間違い
[#04]クラウドPBXでFMCがもっと身近に
[#05]企業間通話を無料化できる「.Phoneユビキタス」
[#06]拠点間・県外通話コストをひかり電話で大幅カット
[#07]広げよう「ひかり電話の輪」

月刊テレコミュニケーション2010年9月号から一部再編集のうえ転載(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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