米シスコは、NTTドコモがNFVソリューションのより効率的な活用に向け、物理・仮想のどちらにも対応し、運用を自動化・一元化するシスコの「Cisco Network Services Orchestrator(NSO)」を採用したことを発表した。
ドコモは昨年、NFVを導入したが、ネットワーク機器のプロビジョニングが複雑・煩雑であり、作業に膨大な時間がかかることが課題になっていた。そうした課題を解決するため、オペレーションの自動化へ向けた取り組みを開始したという。
NSOの導入で期待されているのは、次のような効果だ。
・サービスアクティベーションの時間を、数日から数時間に短縮
・サービスの構築、修正および停止に関わる変更を即座にネットワークへ反映
・サービスライフサイクルを自動化し、手動による設定作業を最大90%削減
・複数のネットワークサービスを容易かつ迅速にバンドル化し、リアルタイムに確認
・サービスを維持しながらネットワーク変更の管理、サービス修正、デバイス再設定を行う
ドコモ・テクノロジ 取締役・ソリューションサービス事業部長の村瀬淳氏は、「NSOの適応により、従来の手動の構築ワークフローを自動化し、ネットワーク機器のプロビジョニング作業における大幅な稼働削減と、設定エラー防止によるスムーズな商用網導入の実現を目指しています。ネットワークオペレーションの簡素化を図りながら、当社が必要とする高品質・高信頼なサービス運用を効率的に提供することが可能になると期待しています」と述べる。