KDDIは2025年4月11日、4月13日から開催される大阪・関西万博の屋外イベント会場において、5G(Sub6)の2つの周波数に対応した無線装置「Dual Band Massive MIMO Unit(DB-MMU)」を国内で初めて商用導入すると発表した。
会場に設置されたDB-MMU
通常の無線装置は周波数帯ごとに装置の設置が必要だが、DB-MMUは無線装置1つでSub6の2つの周波数(3.7GHz帯/4.0GHz帯)を同時に利用できる。これにより、5G SAサービス利用時は、複数の周波数を重ねるキャリアアグリゲーション技術により、最大2倍の通信速度を実現するという。
また、多数のアンテナ素子を利用したMMUのビームフォーミング技術の適用により、ユーザーが利用される場所に電波を効率的に届けることが可能。同時に複数のユーザーの通信を収容する「Multi-User MIMO」を活用して、高密度な通信を実現する。さらに、従来装置と比較して小型軽量(サイズ約2割、重量約4割削減)のため、容易に設置可能できるとのことだ。