パロアルトネットワークスは2024年5月14日、日本を含む20カ国以上の経営層1979名を対象に、OT(Operational Technology)セキュリティの現状を調査したレポート「THE STATE OF OT SECURITY」を発表した。
同レポートによると、4社中3社(76%)がOT環境を狙ったサイバー攻撃を経験したと回答し、4社に1社(24%)が過去1年間にサイバー攻撃により業務停止を経験したと回答した。
OT 環境へのサイバー攻撃の現状:「昨年 1 年で 76%の組織が OT 環境での攻撃を経験」
また、回答者の74%がAIを利用したOTインフラへの攻撃は重大な問題と回答する一方、79%はAIを活用したセキュリティがOTインフラに対する攻撃を阻止する鍵になると考えていることが分かった。OTセキュリティソリューションにAIを活用することで、担当者のスキルギャップを解決できるとの回答が半数(51%)となり、防御側にとってもAI活用の期待が垣間見える。
AIとOTセキュリティ:「AI は諸刃の剣となる」
さらに、OTを標的とする攻撃の72%は、IT 環境に端を発することも明らかとなった。OT部門とIT部門は協力して脅威に対処する必要があるが、両部門の摩擦が課題となっている。回答者の39%は両部門間で摩擦があると回答し、連携が取れていると回答した割合はわずか12%に留まった。