NTTドコモは2018年1月17日、スマートフォンを使った決済サービス「d払い」を今年4月より提供開始すると発表した。
専用アプリの画面上に表示したバーコード/QRコードを加盟店のPOSレジや決済端末で読み取ることで、現金を使わないキャッシュレスで買い物ができる。
|
バーコード/QRコードを加盟店のタブレット等で読み取るだけで、現金を使わずに支払ができる |
料金の支払い方法として、毎月の携帯電話料金と一緒に支払う電話料金合算払い、クレジットカード払いに加えて、「dポイント」を1ポイント1円(税込、以下同)として利用することも可能。また、支払い金額200円につき1ポイントの割合でdポイントを貯めることができる。
ドコモは1999年2月、iモードのコンテンツ料金の回収代行サービスを皮切りに、「iD」や「DCMX(現dカード)」など様々な金融・決済サービスを提供してきた。2016年度の取扱高は2.6兆円と、2000年度の300億円から90倍も拡大している。このうち「dケータイ払い+」に代表される電話料金合算払いは4000億円、月間利用者数は1500万人に上る(2017年3月時点)。執行役員プラットフォームビジネス推進部長の前田義晃氏は「すでに電話料金合算払いをご愛用いただいているお客様や、クレジットカードの利用を敬遠される方々にd払いをご利用いただきたい」と語った。
|
NTTドコモ執行役員プラットフォームビジネス推進部長の前田義晃氏(右)と ローソン執行役員マーケティング本部長の野辺一也氏 |
サービス開始時点の加盟店のうち、dポイントにも加盟している企業はローソン、マツモトキヨシ、高島屋、タワーレコードなど。この他に、ツルハドラッグやくすりの福太郎などを展開するツルハホールディングス、ユナイテッドアローズ、アーバンリサーチなど計10社約1万9000店舗で取り扱いを予定している。
一方、d払いを導入する際の導入・システムパートナーには現在、リクルートライフスタイルやNEC、NTTデータなど8社が名を連ねる。「モバイル決済 for AirREGI」などは市販のタブレットと専用アプリで簡単に導入できるため、中小規模の店舗にも提案しやすいという。ドコモでは導入・システムパートナーの協力も得て、「2018年度の早期に10万店舗まで展開したい」(前田氏)としている。