ワイヤレスジャパン×WTP 2025の併設イベント「運輸安全・物流DX EXPO 2025」では、運輸・物流業界が抱える課題の解決に寄与するドラレコ・カメラソリューションが数多く展示されている。
その1つが、GOのAIドラレコサービス「DRIVE CHART」だ。画像解析AIを用い、一時不停止や速度超過、車間距離不足などの危険運転シーンを検知する。また、顔の向きや目の開閉度から、脇見運転等への警告も行う。AIによるリスク運転の検知精度は99%以上を誇るという。
また、リスク運転の回数などを可視化できるレポート機能も提供する。ドライバーは自身の運転を振り返ることができるほか、管理者側も危険運転の傾向が強いドライバーを把握しやすくなる。
DRIVE CHARTを導入したある企業では、事故発生件数が対前年比で年間50%、リスク運転検出数も同88%減少。録画映像を活用した安全運転指導は1日あたり5時間、日報・月報の作成は2時間減り、1拠点あたり年間で約3250時間の業務削減につながった事例もあるという。
画像認識AIが前方車両や脇見運転などを検知する
矢崎総業は豊富なデジタコをラインナップ
矢崎総業は、4つのデジタルタコグラフ(業務用車両に搭載するデジタル式の運行記録表、以下デジタコ)を展示している。
エントリーモデルの「YDX-3α」は、デジタコの必要機能を厳選したカード式のモデル。荷積・荷卸・休憩・待機などの作業情報をワンタッチで入力できるスイッチを備える。「YDX-5」はカード不要のモデルで、デジタコを入庫するだけで日報を自動出力したり、本社のパソコン等から走行車両の位置を把握できる。
「YDX-7」はデジタコとドラレコの機能を1つにしたハイブリッドモデル。車線逸脱や速度超過、車間距離不足などを警告する画像解析機能を備え、デジタコ解析画面からドラレコ解析画面へはワンクリックで移動可能だ。
AI搭載型の「YDX-8」は、デジタコとドラレコを一体化している点ではYDX-7と同様だが、機能はさらに高度化されている。前方車両の接近や路面標示の認識機能が向上したほか、赤信号の検知や乗務員のスマホ通話検出機能も新たに追加された。また、最大10台のカメラ接続に対応し、メインカメラには240万画素のデジタルカメラを追加することもできる。
矢崎総業は4種類のデジタコを展示
そのほか、タクシーやバス、営業車両などの商用車向けAIカメラソリューションを展開する日本鋭明技術や、独自の運転診断機能を具備した車載器「セイフティレコーダ」シリーズなどを開発するデータ・テックなどが展示を行っている。