ドコモが銀行業に本格参入 住信SBIネット銀行を連結子会社化へ

NTTドコモが銀行事業に本格参入する。住信SBIネット銀行を連結子会社化し、「より便利でお得な金融サービスの提供」「データ活用による最適なサービス提案」「顧客基盤の強化」「金融事業の成長加速」という4つの目標実現に向けて取り組みを進めていく。

NTTとSBIホールディングスは2025年5月29日に記者会見を開催し、資本業務提携を締結すると発表した。また、同提携の一環として、NTTドコモは住信SBIネット銀行の株式65.81%を取得し、連結子会社化する(残りの株式34.19%は三井住友信託銀行が保有)。

(左から)NTTドコモ 代表取締役社長兼CEO 前田義晃氏、NTT 代表取締役社長 社長執行役員 島田明氏、SBIホールディングス 代表取締役社長 北尾吉孝氏、住信SBIネット銀行 代表取締役社長 円山法昭氏

(左から)NTTドコモ 代表取締役社長兼CEO 前田義晃氏、NTT 代表取締役社長 社長執行役員 島田明氏、SBIホールディングス 代表取締役社長 北尾吉孝氏、住信SBIネット銀行 代表取締役社長 円山法昭氏

今回の提携を通じ、「デジタル技術と金融サービスを融合させ、金融領域で革新的なサービスを提供していく」とNTT 代表取締役社長 社長執行役員の島田明氏は話した。なお、SBIホールディングスが実施する第三者割当増資(約1100億円)をNTTが引き受け、「両グループの提携の礎とする」。

具体的な協業内容について、銀行・証券領域における提携関係の強化、資産運用・セキュリティトークン・保険分野における新たなサービスの創出、次世代金融システムの開発・高度化などを検討しているという。

NTTとSBIホールディングスの協業内容

NTTとSBIホールディングスの協業内容

そして前述の通り、NTTドコモは住信SBIネット銀行を連結子会社化し、銀行業に本格参入する。代表取締役社長兼CEOの前田義晃氏は、「住信SBIネット銀行は、経営基盤の安定性・収益性に加え、高度なデジタル技術・AI技術を備えた銀行でもある」「ドコモが提供する金融サービスとの連携に必要な機能を有していることから、住信SBIネット銀行こそが最良のパートナーであると判断した」とその狙いを説明した。

続きのページは、会員の方のみ閲覧していただけます。

RELATED ARTICLE関連記事

SPECIAL TOPICスペシャルトピック

スペシャルトピック一覧

NEW ARTICLES新着記事

記事一覧

FEATURE特集

WHITE PAPERホワイトペーパー

ホワイトペーパー一覧
×
無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。