IIJのブース内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んできたのが、ベッドに横たわる女性の姿だ。ベッドのマットレスの下にはセンサーが設置されており、心拍や呼吸、体動、ベッドにいるかいないかを遠隔から見守ることができる。介護施設や在宅介護などでの利用を想定しているそうだ。
ベッドに寝るだけで心拍などを計測して遠隔見守りを実現 |
ポイントの1つは、ベッドにセンサーを敷くだけで心拍などを計測できること。センサーを体に取り付けなくていいため、利用者にやさしい。採用しているマット型センサーはバイオシルバーの「bio syncセンサー」で、空気圧により計測するため、壊れにくいのも特徴とのことだ。bio syncセンサーの価格は現在20万円ほどだが、今後、量産ベースになれば、もっと下がる見込みだという。
IIJでは、見守りのためのポータルサイトも用意し、年度内にサービスを開始したいとのこと。マット型センサーだけではなく、ウォッチ型のウェアラブルデバイスなども活用し、外出時も含めてトータルに見守れるようにする考えだという。
ドラッグ&ドロップでM2Mアプリの開発時間を1/10に
M2Mは今後さまざまなシーンで活用されていくが、M2Mシステムを容易に構築するためのサービスも展示されていた。6月2日から提供が始まる「IIJ GIO M2Mプラットフォームサービス」である。
これは、M2Mに必要なインフラや開発環境をクラウドサービスで提供するものだが、大きな特徴はドラッグ&ドロップでM2Mアプリケーションが開発できてしまうことだ。50種類以上のウィジェット(部品)が用意されており、画面上にドラッグ&ドロップしてデータと紐付けていけば、作れてしまう。Thing Worx社のM2Mに特化したアプリケーション開発基盤「ThingWorxプラットフォーム」を採用することで実現している。
左側からウィジェットを選択して中央の画面にドラッグ&ドロップ。右側のデータと紐付けていくことでM2Mアプリケーションを開発できる |
プログラミング不要でM2Mアプリケーションを開発できることから、開発時間を従来の10分の1に短縮できるとのことだ。
できあがったM2Mアプリケーションの画面 |