新会社NTT AI-CIXは連鎖型AIで何を目指すのか 「複数業界つないで全体最適」

NTTグループの新会社「NTT AI-CIX」が2024年8月26日に発足する。同社が押し出すのが「連鎖型AIサービス」だ。これまで業務・業界ごとの最適化に閉じていた「個別AI」とは異なり、業界間で継続的にデータを流通させることで全体最適化に貢献するという。代表取締役社長の社家一平氏は「この動きが今は手薄。連鎖型AIによって強化していく」と語った。

2024年8月26日の発足を前に、NTT AI-CIXが事業内容に関する説明会を23日に開催した。社長に就任する社家一平氏は、NTTグループ 中期経営計画の柱の1つ「データ・ドリブンによる新たな価値創造」を実現するため、「AIの高度化に寄与する」ことが新会社の目的と話した。

NTT AI-CIX代表取締役社長の社家一平氏

NTT AI-CIX 代表取締役社長 社家一平氏

様々な事業体で構成されるNTTグループのAI事業は、下図表のような枠組みで進められる。大きく分けると、AIを開発・活用するための計算リソースであるインフラと、その上で稼働・提供されるAIモデルやデータ、アプリケーションの2つの領域がある。

NTTグループのAI事業の取り組み

NTTグループのAI事業の取り組み

新会社のNTT AI-CIXが担うのが後者だ。顧客企業の課題抽出・コンサルティングから、AI/ソリューションを用いた課題解決まで一気通貫で手掛ける。このソリューションビジネスにおいて、同社が特徴として打ち出すのが「連鎖型AIサービス」だ。

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