NTT東日本は2025年4月8日、同社初となる生成AIサービスの提供を開始した。
同サービスは、ユーザーが保有するデータを活用できるRAG(Retrieval-Augmented Generation)機能を備えたAIチャットツール。大規模言語モデル(LLM)やWeb上のデータに加え、社内データなどからの検索・抽出結果を基に回答を生成することで、より正確な応答が可能になるとしている。
一般的なAIチャット機能である検索、文章要約、文書作成・添削、アイデア出しに利用できるほか、プロンプトのテンプレート化機能も搭載。これにより、生成AIの知識やスキルがないユーザーでも共通のプロンプトを用いて業務に活用でき、組織内での利活用促進が期待される。
サービス開発にあたっては自治体とのPoCを実施した。ユースケースの一例として、議会答弁の文案作成や、過去の議事録との整合性チェックによる業務負担の軽減が挙げられている。このほかにも、NTT東日本社内の活用事例や実際の案件を通じた蓄積が同サービスに反映されているという。
提供エリアは全国。最低利用ID数は20、最低利用期間は3カ月から。基本機能に加え、トークンやRAG機能の容量追加といったオプションも用意する。利用料金は個別見積もり。
NTT東日本は、同サービスを軸に生成AIの導入・利活用に関する伴走支援も提供する。