ラトックシステムは2025年2月28日、既存の電力計を無線化し、離れた場所からのモニタリングを可能にする「IoT電力監視システム」の提供を開始したと発表した。
同システムは、工場やビルの電力をIoT技術で遠隔監視するシステム。オムロン製の小型電力量モニタ「KM-N1」を配電盤や分電盤に取り付け、計測した消費電力を自動的にクラウドに保存。Windowsアプリで電力データのグラフ化やCSVダウンロードが可能になる。
これにより、巡回してモニタ表示を確認する作業を削減。さらに、常時データを取得することで機器の状態把握や電力利用状況の見える化が実現し、利用効率の向上が図れるという。IoT化に必要な機器は、無線化ユニットとゲートウェイのみというシンプルな構成になっている。
クラウドとアプリは、年額1万5000円(税別)のサブスクリプションで提供。ゲートウェイとクラウド間の通信費用も含まれており、低コストで手間なく電力の見える化を継続できるとしている。まずは1カ所の電力モニタリングから始めて、将来的な規模の拡張や機能追加にも対応可能な柔軟性の高い設計となっている。また、すでにIoT化を推進している環境には、API連携により既存システムへの組み込みも可能だという。