ジュニパーネットワークスは2025年5月8日、Google Cloudとの協業により、企業のキャンパスおよびブランチにおけるネットワーク展開を加速する統合ソリューションを発表した。
同ソリューションは、ジュニパーの「Mist AIネイティブネットワーキングプラットフォーム」とGoogle Cloudの「Cloud WAN」を連携させたもので、有線・無線LAN、WAN、ネットワークアクセス制御(NAC)、セキュアSD-WANなどの機能を、Google Cloud Marketplace上で数クリックするだけで導入できる。AIワークロードを含む重要なアプリケーションに対し、場所を問わずセキュアで信頼性の高い接続を実現するという。
この発表の背景には、クラウドと生成AIアプリケーションの急速な普及がある。企業は接続信頼性やアプリケーション性能、低遅延を求める一方で、ネットワーク運用の複雑さやコスト、セキュリティ確保といった課題に直面している。ジュニパーは、AIネイティブな運用(AIOps)によってこれらの課題を克服し、ユーザー体験の最適化を図るとしている。
Mist AIとGoogle Cloud WANの組み合わせにより、キャンパスやブランチ拠点のネットワークはフルマネージド型で提供され、セキュアかつ高信頼な接続基盤となる。また、通信経路をGoogle Cloud上に集約することでオンプレミスのハードウェアが不要となり、拠点展開の迅速化や運用コストの削減が期待される。さらに、Google Cloudとのネイティブな統合により、ジュニパーをはじめとするパートナーの各種サービスを容易に導入できるほか、クラウドベースで統一されたポリシーと脅威対策により、セキュリティ強化も図れるという。