MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)は2010年11月26日、「スマートフォン・タブレット最新市場予測」を発表した。今回の調査は、3000人の個人および1643社の企業を対象に行われた。
まず、スマートフォンの認知率は2010年9月時点で93%と、08年10月の23%から約4倍に向上した。
スマートフォンの利用意向については、「2010年度に利用」3%、「2011年度に利用」5%、「2012年度に利用」1%、「時期未定」40%と未利用者の約半数が「利用意向あり」と回答。また企業におけるスマートフォンの導入意向は、「2010年度に利用」7%、「2011年度に利用」5%、「2012年度に利用」1%、「時期未定」12%と4分の1が導入意向を示している。ただ、「検討したが見送り」3%、「検討していない」55%、「わからない」17%と、導入に慎重な企業も多い。MCPCによると「費用対効果の明確化と、通信費用のマネジメントが解決すべき課題」だという。
スマートフォン市場は2010年度の出荷台数410万台(個人337万台、法人73万台)、契約数810万件(個人634万件、法人176万件)から、2015年度はそれぞれ1974万台(個人1846万台、法人128万台)万台、4712万件(個人4164万件、法人548万件)まで伸長すると予測。5年間の成長率は出荷台数が37%、契約数が42%で、2015年度時点の携帯電話契約数を1億2000万~1億5000万とすると全契約者の30~40%がスマートフォン契約者となると見ている。
今回から、新たにタブレットPCに関する市場予測も加わった。
まず、iPadの発売開始から半年弱にもかかわらず、タブレットPCの認知率は92%と非常に高く、7%の企業ですでに導入されている。
タブレットPC市場は2010年度の出荷台数が101万台(個人84万台、法人17万台)となる見込み。今後5年間に個人向けは45%、法人向けは50%成長し、2015年度には738万台(個人630万台、法人108万台)になるとMCPCでは予測する。