単一拠点から大規模WANまで対応 独自機能で運用管理も簡単AT-AR4050S-5GとAT-TQ6602を組み合わせれば、サテライトオフィスや個人のクリニックなど単一拠点のLANも、複数拠点からなる大規模なWANも構築できる。
図表1 複数拠点の構成イメージ
図表2 単一拠点の構成イメージ
「工場や古い施設など、配線が難しい場所を持つお客様も導入を検討されている」と星氏は話す。工場では最近、品質管理のために生産状況のデータをリアルタイムに送信したり、倉庫の中でAGV(自動搬送車)を使いたいというニーズが増えている。しかし敷地内にある複数の建屋をすべて光ファイバーで繋ごうとするとコストも手間もかかる。そこで配線の必要なく、高速で途切れない通信ができるWi-Fi 6と5G対応ルーターの組み合わせが活きてくる。
さらに運用管理についても、アライドテレシスの豊富な独自技術がサポートしてくれる。AT-AR4050S-5Gは、接続されたネットワーク機器の情報を自動的に収集してトポロジーマップを構築し、一元管理や自動復旧を可能にする「AMF」や、ネットワーク統合管理ツール「Vista Manager mini」に対応。単一拠点のLANなら、追加投資不要でこれ1台で効率的な運用管理を実現できる。
AT-AR4050S-5G(縦置き) ※縦置き用スタンドは別売
AT-AR4050S-5Gに外部アンテナを取り付けたイメージ ※外部アンテナはオプション品のため別売
AT-TQ6602
大規模なLAN/WANの場合は、Vista Manager miniの上位版である「AT-Vista Manager EX」を別途購入しよう。ネットワーク全体の一元管理や自動復旧はもちろん、VPNを簡単に構築できるダイナミックVPNや、インターネットブレークアウトなどのSD-WAN機能を提供する「AMF-WAN」などが利用できる。また、AT-Vista Manager EXはインテントベースマネージメント機能「AIO」にも対応しているため、管理者はGUIから“やりたいこと”を指定するだけで、実際のネットワークの構築や設定変更は自動で適用してくれる。
今後のLAN/WANについて星氏は、「構内通信はWi-Fiの進化に伴って、ますます無線化が進んでいくだろう。接続できるデバイス数も増えていくので、出口となるルーターのポジションでセキュリティをいかに確保するかも重要になってくる。当社としてはUTM機能の強化をしていく予定だ。また、WAN側では単に5Gを使うのではなく、効率的な回線の利用を考えたい。光ファイバーが引ける場合は、光ファイバーと5Gで冗長性のある構成にする。そしてAMF-WANやAIOを利用することで、例えば高信頼性が求められるアプリケーションや、データ容量が重いものに関しては1Gもしくは10GのWANに流し、5Gは低遅延性が求められる通信などに使うように振り分けていくことも考えられる」と語る。
高速で途切れない通信を、様々なシーンに提供する5G×Wi-Fi 6は、次世代LAN/WANの最も現実的な選択肢となるだろう。
<お問い合わせ先> アライドテレシスのルーター製品ラインナップは 右のQRコードで アライドテレシス株式会社 |
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