ソニー独自のLPWA「ELTRES」が2019年7月下旬からβサービス、9月下旬から本サービスを開始する。ワイヤレスジャパン2019/ワイヤレスIoT EXPO 2019では、この6月からサンプル出荷されるELTRES対応通信モジュールが公開されている。
「今までは技術やコンセプトの話が先行していた。これからは本格的にサービスを展開できる」と説明するのは、ソニーセミコンダクタソリューションズ IoTソリューション事業部 技師の北園真一氏。いよいよ助走期間を終えるELTRESだが、ブースではどんなソリューションが展示されているのか。
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展示されていたELTRESの通信モジュール。 6月から5000円でサンプル出荷される |
開発は窯元である有田山徳とIoT mobileが共同で実施。IoT mobile IoTプランナーの原田和政氏は「電池交換などのメンテナンス作業は高齢者でも可能だ。シニアの雇用を生み出すという意味でも地域活性につながる」と説明した。
キロポストのサンプル。 デザインはそれぞれの地方ごとに変えるなど 地域活性化に繋げていきたい考えだという |
同ブースで通信モジュールと組み合わせた水位計を参考出展していたアイ・オー・データ機器 事業戦略本部 新規事業推進部 新規事業推進課 主事補 リーダーの上野桂輔氏は「ELTRESならば最長10年は電池がもつ」と説明する。山奥などの電源が届かない場所でも、少ない交換回数で安全管理が可能になる。
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アイ・オー・データ機器が開発した通信モジュールと水位計などを組み合わせた 屋外向けマルチセンサー(参考出典) |