IDC Japanは2017年9月28日、ウェアラブルデバイス世界・国内出荷台数予測を発表した。
これによると、2017年に1億2170万台と予測されるウェアラブルデバイスの世界出荷台数は、2021年には2億2950万台に成長する見込みだ。2017~2021年の年間平均成長率(CAGR)は17.2%。また、日本国内の出荷台数については、2021年に128.6万台と予測している。
「ウェアラブル市場における最も革新的な開発が手首に起こることが期待される」とIDCのウェアラブルデバイスチームでリサーチマネージャーを務めるレイモン・リャマス氏は語る。
「人間の手首は、ユーザーがアプリケーションを用いてデータを収集、表示、インタラクションするには理想的であり、通知に応答したり、他の人やデバイスと通信したりするなどのタスクを実行するための部位でもある。スタイルやデザイン、対象となるユーザーセグメントや各種機能といったユーザーの目を引く各種要素と、『手首に装着するデバイス』としてのサイズ感は良好なバランスを維持しており、機能優先やデザイン優先に走るあまりユーザーエクスペリエンスを損なう状態にはなっていない」というのが理由だ。
2017年の世界ウェアラブルデバイス市場における腕時計型とリストバンド型の合計シェアは94.5%。腕時計型は、2021年までウェアラブル市場の大部分を占める見込みだ。
手首装着型以外のウェアラブルでは、靴・衣類型と耳掛け型が急速に伸びるという。2017年の世界ウェアラブル市場における靴・衣類型の出荷台数は280万台だが、2021年には1160万台に成長する見通しでCAGRは42.8%。また、耳掛け型のCAGRは54.4%で、180万台から1050万台になるとのこと。
図表1 世界ウェアラブルデバイス市場 製品タイプ別出荷台数予測(単位:百万台)
図表2 世界ウェアラブルデバイス市場 製品タイプ別出荷台数予測(単位:千台)