今、IoTの分野で、フォグコンピューティングが注目を集めている。フォグコンピューティングとは、クラウドを活用しながら、エッジに近い部分でもインテリジェントな処理を行うコンピューティングモデルのこと。クラウドコンピューティングでは難しいネットワーク遅延(レイテンシ)の解消や、大量データの効率的な処理を目指している。
そのフォグコンピューティングをオープンアーキテクチャで実現するため、ARM、シスコシステムズ、デル、インテル、マイクロソフト、プリンストン大学が「OpenFogコンソーシアム」を設立した。コンソーシアムのチェアマンを務めるシスコのヘルダー・アンチューンズ氏によれば、「2015年11月に設立してから着実にメンバーが増えており、5月3日時点では7か国から27の企業・団体が参加しており、今も増え続けている」という。
左からOpenFogコンソーシアムのチェアマンを務めるシスコシステムズのヘルダー・アンチューンズ氏、同プレジデントを務めるインテルのジェフ・フェダーズ氏 |
現在、日本からコンソーシアムに参加している企業は、さくらインターネットと東芝、富士通。そして説明会当日の6月10日には、NTTコミュニケーションズも加わったことが発表された。
OpenFogコンソーシアムには、2016年3月に東芝が、2016年4月にさくらインターネットと富士通が参画し、同じく2016年4月にOpenFog Japan Regional Committeeが発足。 |
2016年6月にOpenFogコンソーシアムに参画したNTTコミュニケーションズにおいて技術開発部担当部長経営企画部IoT推進室兼務の野村研仁氏 |