5月30日まで東京ビッグサイトで開催中のワイヤレスジャパン 2014では、最近大きな注目を集めているBeaconを実際に体験可能だ。ブースやセミナー会場などに合計約100個のBeaconが設置されており、Beaconの電波をキャッチすると、出展情報やセミナー情報などがiPhoneにプッシュ通知される。
ワイヤレスジャパン会場(写真はNordic Semiconductorブース)に設置されているBeacon |
Beaconの体験方法は簡単だ。まずはApp Storeで「wireless japan」と検索し、アプリをダウンロードしよう。iOS 7.1以降に対応している。インストールできたら、Bluetoothと位置情報サービスがONになっていることを確認。これで準備は完了だ。いざ展示会場に入ると、様々な情報のプッシュ通知を受けられ、ワイヤレスジャパンをいっそう深く楽しむことができる。
展示会場内に設置されているBeaconに近付き、Bluetooth Low Energyの電波をキャッチすると、このように出展情報などがプッシュ通知される |
今回のBeacon体験企画は、TKOモバイル、Nordic Semiconductor、Tangerine、Braveridge、ホシデン、丸紅情報システムズ、インターメディアプランニングの各社の協力により行われているもの。
その特徴の1つは、Braveridge、ホシデン、丸紅情報システムズの3社のBeaconを利用していることだ。複数メーカーのBeaconを使うことで、広範囲に電波を飛ばしたいところにはこのBeaconといったように、設置場所や用途毎により適したBeaconを配置できている。
今回のBeacon体験企画に採用されているBeacon |
アプリ開発や全体のマネージメントを担当したのはTKOモバイル。アプリ開発のためのSDKや、Beaconの電波強度や発信頻度、プッシュ通知する情報などを監視・管理するためのクラウドサービスは、Tangerineが提供している。
TKOモバイルとTangerineの代表取締役を務める平井清人氏によれば、そのソリューションの特徴はまず、「大規模な運営に耐えること」だという。ワイヤレスジャパンでは約100のBeaconを設置しているわけだが、何万ものBeaconを監視・管理可能で、コンビニなどの大規模ユーザーをターゲットにしているそうだ。
Beaconの監視・管理画面。Tangerineのクラウドサービスを利用している |
2つめの特徴は、いろいろなBeaconメーカーに対応できること。今回も3メーカーのBeaconの監視・管理を実現しているが、「やりたいことに最もマッチしたBeaconを組み合わせて利用できる」という。そして3つめが多言語対応だ。現在は日本語と英語のみだが、中国語や韓国語などニーズの高いものから順に対応していく計画で、グローバルにも展開していくという。