KDDIが高輪ゲートウェイシティの新オフィス公開 ロボットや人流解析でスマートシティ

KDDIが、高輪ゲートウェイシティの本社オフィスをメディア向けに公開した。執務室内を走行する配送ロボットや、専用アプリ上でのスマホレジなどが、オフィスワーカーをサポートする。また、人流分析ツール等を活用することで、高輪ゲートウェイシティへの来場者1人ひとりにパーソナライズされたサービス提供も行っていく。

KDDIは2025年7月24日、「高輪から始める『未来への実験場』」と題した記者発表会を開催。今年7月に移転した高輪ゲートウェイシティの本社オフィスをメディア向けに公開した。

発表会の冒頭にプレゼンテーションを行ったKDDI 代表取締役社長 CEOの松田浩路氏は、「高輪ゲートウェイシティに訪れる人へは、街があなたに合わせる“ハイパー・パーソナル体験”を、街で働く人へは、働く人の能力を最大限に引き出す“ハイパー・パフォーマンス体験”を提供していきたい」と語った。

KDDIとともに高輪ゲートウェイシティプロジェクトを推進するJR東日本 代表取締役社長の喜勢陽一氏も登壇。「KDDIの技術力・知見と高輪ゲートウェイシティのアセットをかけ合わせることで、未来に向けた様々な実証実験を行い、その成果を日本国内だけでなく、世界に向けて発信し、社会実装を目指す」と意気込んだ。

(左から)KDDI 代表取締役社長 CEO 松田浩路氏、JR東日本 代表取締役社長 喜勢陽一氏

(左から)KDDI 代表取締役社長 CEO 松田浩路氏、JR東日本 代表取締役社長 喜勢陽一氏

人流データを分析し、来場者に最適なサービスを提供

松田氏が語るハイパー・パーソナル体験の一例が、イベント開催時のロボット配送だ。具体的には、カメラが取得した映像・人流データなどをデジタルツインプラットフォームに取り込み、AIで解析することで、来場者の属性や個別ニーズに応じたサービス提供が可能になるという。

同発表会で行われたデモでは、男性が多く集まるエリアには、ロボットで男性向け商品のクーポンを配布し、子ども連れの女性には、スポーツドリンクを渡すなど、来場者ごとに最適なサービスを提供していた。

男性が多く集まるエリアには、ロボットで男性向け商品のクーポンを配布

男性が多く集まるエリアには、ロボットで男性向け商品のクーポンを配布

オフィスのセキュリティゲートでは、入館証やSuicaなどを専用アプリで読み取ることで、アプリを通じて入退場ができる。入場時には食堂のクーポン、帰宅時には周辺店舗のおすすめ商品や開催中のイベントなどを通知することが可能。こうした取り組みにより、高輪ゲートウェイシティの賑わいに貢献していきたいとした。

食堂のクーポン、おすすめ情報などをアプリに通知

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