省スペース化を実現したSV9700 金融業・官公庁の期待に応える堅牢性
SV9700も、「ハードウェア面で工夫を凝らした環境配慮型システムになっています」と同部 エンタープライズ営業推進グループ プロフェッショナルの木俣忍氏は力を込める。
コミュニケーションサーバ「UNIVERGE SV9700」の外観
前機種のSV9500CTでは、三者通話や音声ガイダンス、IP外部保留音などの機能を利用するには専用装置が必要だったが、これらの機能をソフトウェア化し、主装置へ内蔵。省電力化につながるほか、工事や保守業務の効率化にも寄与するだろう。
また、今回のハードウェア強化により、内蔵可能なソフトウェア数を拡張している。例えば、複数のIPナースコール制御装置との接続が必要な場合、これまでは接続のために専用装置を複数台設置する必要があったが、これを主装置へ内蔵化することによって、システムのスリム化を実現できる。
コミュニケーションサーバ冗長化機能やSR-MGC機能、PBXシステム内の各種制御部を二重化した冗長構成など、SV9500CTの堅牢性も引き継いでいる。「金融業や官公庁など、PBXの信頼性やセキュリティに対してセンシティブな企業・自治体でも、安心してご使用いただけます」と木俣氏は説明する。Aspire 6同様、UNIVERGE BLUEやcommuboとの連携も可能だ。
UIを進化させた電話機端末 「誰でも使える」利便性が売り
Aspire 6とSV9700の発売にあわせて、電話機端末のバリエーションも拡充。デジタル多機能電話機「UNIVERGE DX300」(以下、DX300)と、IP多機能電話機「UNIVERGE DX700」(以下、DX700)を新たにラインナップする。同グループ プロフェッショナルの松川健治氏によると、画面表示を主役に引き上げることを意識したそうだ。
(左から)デジタル多機能電話機「UNIVERGE DX300」、IP多機能電話機「UNIVERGE DX700」の外観
具体的には、端末上部にカラー液晶パネルを搭載。画面上にはスマートフォンのアプリのようなアイコンを表示し、直感的に操作できるよう再設計した。なお、従来のテキストベースの表示に切り替えることも可能だ。
さらに、着信時のLED発光も改良。従来モデルでは端末上部のみが光るが、DX300/DX700では、端末の両側面も発光するようにデザインを見直し、視認性の向上を図っている。
そのほか、視覚障がい者でも安心して操作できるよう、ボタンを押すと「1」「2」といった数字を音声で読み上げる機能を搭載。画面の白黒反転や文字の倍角表示などにも対応し、高齢者にも配慮した設計となっている。
キーテレフォン/PBX市場は微減傾向にあるとの予測もあるが、「底堅いニーズは間違いなくあるので、そうした声にしっかりと応えていきます。ただ、同じ機能を提供し続けるのでなく、AIサービスとの連携といった新たな価値もお届けしたいと考えています」と古閑氏は強調する。
同社は、ここまで紹介してきた「オンプレ型」だけでなく、UNIVERGE BLUEと組み合わせた「ハイブリッド型」、さらにはUNIVERGE BLUEによる「フルクラウド型」まで、ユーザー企業の多様なニーズに応えるラインナップを展開している。
木俣氏は、「今後も新機種を軸に、AIなどの先進テクノロジーとコミュニケーション技術との融合を進め、コミュニケーションの価値や活用を最大化するソリューションを提供していきます」と意気込む。幅広い製品群を有するNECプラットフォームズは、企業・自治体の力強いパートナーとなる。
<お問い合わせ先>
NECプラットフォームズ株式会社
ユニファイドコミュニケーション事業部門
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<製品に関する情報>
UNIVERGE Aspire 6について
URL:https://www.necplatforms.co.jp/product/aspire_6/
UNIVERGE SV9700について
URL:https://www.necplatforms.co.jp/product/sv9700/
UNIVERGE BLUEについて
URL:https://www.necplatforms.co.jp/product/blue/index.html