体感品質で「auが圧倒」 Opensignalが国内通信品質レポートを発表

国内4事業者を対象とした「モバイル・ネットワーク・ユーザー体感」を測定・分析したレポートの最新版(2025年4月版)をOpensignalが発表した。auが全17部門のうち11で首位を獲得。NTTドコモはダウンロード速度など3部門、楽天モバイルはアップロード速度、ソフトバンクは5G利用率で首位となるも、auの品質の高さが際立つ結果となった。

カバレッジはドコモ、5G利用率はソフトバンクに軍配

カバレッジに関しては、前回に続き、5Gと全体の両方でドコモが首位を維持した。「日本全体で最も広く、強力なフットプリントを持っていることを意味する」とヴィルジコウスキー氏。ドコモは、人口密集地でのカバー範囲も広いと分析した。

カバレッジの比較

カバレッジの比較

モバイルを利用している時間のうち、5Gへの接続時間の割合を示す5G利用率は、ソフトバンクが首位を獲得。アクティブな時間のうち、16.2%で5Gを利用していることがわかった。この数値は、最下位であるドコモの7.2%の倍以上となる。

ユーザーが通信事業者ネットワークに接続し、タスクを正常に完了する能力を示す「信頼性エクスペリエンス」は、auが2年連続で首位となった。

信頼線エクスペリエンスの比較

信頼線エクスペリエンスの比較

都市部と地方で明確な差、「地方は速度も信頼性も低い」

説明会では、今回発表した「モバイル・ネットワーク・ユーザー体感レポート」とは別に、5月に発表を予定しているレポートの内容についても紹介された。

日本の都市部と地方部とで体感品質を比較したもので、下の各グラフで示すように、都市部(urban)と比べて「地方部(rural)のほうが速度も低く、信頼性もジャッパン低いことがわかった」とヴィルジコウスキー氏は話した。

都市部と地方部の比較

都市部と地方部の比較

また、「電波がない時間(Time with no signal)」が、地方は都市部の2倍であることも注目される。Wi-Fi接続時間についても、都市部と地方では2倍近くの開きがあることがわかったという。

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