カバレッジはドコモ、5G利用率はソフトバンクに軍配
カバレッジに関しては、前回に続き、5Gと全体の両方でドコモが首位を維持した。「日本全体で最も広く、強力なフットプリントを持っていることを意味する」とヴィルジコウスキー氏。ドコモは、人口密集地でのカバー範囲も広いと分析した。
カバレッジの比較
モバイルを利用している時間のうち、5Gへの接続時間の割合を示す5G利用率は、ソフトバンクが首位を獲得。アクティブな時間のうち、16.2%で5Gを利用していることがわかった。この数値は、最下位であるドコモの7.2%の倍以上となる。
ユーザーが通信事業者ネットワークに接続し、タスクを正常に完了する能力を示す「信頼性エクスペリエンス」は、auが2年連続で首位となった。
信頼線エクスペリエンスの比較
都市部と地方で明確な差、「地方は速度も信頼性も低い」
説明会では、今回発表した「モバイル・ネットワーク・ユーザー体感レポート」とは別に、5月に発表を予定しているレポートの内容についても紹介された。
日本の都市部と地方部とで体感品質を比較したもので、下の各グラフで示すように、都市部(urban)と比べて「地方部(rural)のほうが速度も低く、信頼性もジャッパン低いことがわかった」とヴィルジコウスキー氏は話した。
都市部と地方部の比較
また、「電波がない時間(Time with no signal)」が、地方は都市部の2倍であることも注目される。Wi-Fi接続時間についても、都市部と地方では2倍近くの開きがあることがわかったという。