ビーマップ、センサー機能搭載のファーウェイ製Wi-Fi 7対応APを日本初発売 

ビーマップは2025年4月15日、Wi-Fiセンシング機能を搭載したファーウェイ製のWi-Fi 7対応アクセスポイント(AP)を6月2日に発売すると発表した。

今回発売する製品は通常のWi-Fiアクセスポイントの機能に加え、IEEE 802.11bfで規格化されたWi-Fiセンシング機能を搭載。この機能は、Wi-Fi送受信アンテナ間でやりとりされるCSI(Channel State Information:チャネル状態情報)を解析し、電波のゆらぎを測定することで人や動物などの在・不在を検知するものだ(参考記事:Wi-Fiセンシングの未来 介護・防犯から全産業に広がるポテンシャル|BUSINESS NETWORK)。

Wi-Fiセンシングの仕組みを示す図。上段は人が不在のオフィス環境で、Wi-Fi信号が壁などに反射してPCに届く様子を示し、CSI(チャネル状態情報)が安定しているグラフを表示。下段は人が室内に現れた場合で、身体による信号の反射・遮蔽が生じ、CSIグラフの振幅・位相が大きく変動していることを示している。

Wi-Fiセンシングの仕組み

同製品は、アンテナとアルゴリズムチップを一体設計することで送信機と受信機の自己干渉の影響を抑制し、1台のアクセスポイントでセンシング機能を完結する「シングルポイント検知」が特徴という。これはファーウェイ独自の技術であり、日本国内での販売は今回が初めてとなる。

Wi-Fiセンシング機能によって、人間を検知し点灯・消灯するスマート照明や、在宅・不在を検知する見守りサービスへの活用が見込まれている。ビーマップが提供するスマートメーター連携の高齢者見守りサービス「おうちモニタ」との併用も可能だという。

Wi-Fiセンシングによるスマートルームのユースケースを示す図。室内に設置されたWi-Fiアクセスポイントからの電波で、空調、照明、電子機器、テレビ、カーテン、パソコン、スマートフォンなどを検知・制御する様子を表現。センシングデータはクラウドに送信され、人の在室状況や動作に応じて家電や設備を自動で制御する。

Wi-Fiセンシングのユースケース

またビーマップは、これらのアクセスポイントから取得したデータを日本国内で処理するためのデータセンターを構築することも合わせて発表した。

同製品は5月28日から30日にかけて開催される「ワイヤレスジャパン 2025」(東京ビッグサイト)の802.11ah推進協議会(AHPC)・無線LANビジネス推進連絡会(Wi-Biz)の共同ブースで展示される予定。

 

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