三木谷社長、2025年度の楽天モバイル通期黒字化は「実現可能」 通信品質改善に向けて1500億円の設備投資

楽天グループが2024年度第4四半期(4Q)の決算説明会を開催。連結Non-GAAP営業利益は前年同期比1601億円増の70億円となり、5年ぶりの通期黒字化を達成した。2025年度における楽天モバイルの通期黒字化に向けては、「実現可能性が極めて高い」とし、その実現に向けて約1500億円の設備投資を行う計画だ。

楽天グループは2025年2月14日、2024年度第4四半期(4Q)に関する決算説明会を開催した(楽天グループは12月が期末)。

2024年度における楽天グループの売上収益は前年同期比10.0%増の2兆2792億円だった。売上成長のうち34.4%が楽天モバイルによるものだという。

2024年度連結売上成長の34.4%が楽天モバイルに起因

2024年度連結売上成長の34.4%が楽天モバイルに起因

連結Non-GAAP営業利益は前年同期比1601億円増の70億円、IFRS営業利益は同2658億円増の530億円となり、2019年以来となる通期連結黒字化を達成した。楽天モバイルに加え、インターネットサービスやフィンテック事業の堅調な成長、AIを活用したオペレーション改善等が要因になったとのことだ。

2024年度Non-GAAP営業利益 通期黒字化達成

2024年度Non-GAAP営業利益 通期黒字化達成

楽天モバイルはEBITDA単月黒字化を達成

楽天モバイルに関しては、2024年度の売上収益は前年同期比20.9%増の4407億円、Non-GAAP営業利益は同1056億円増のマイナス2089億円だった。

2024年度のEBITDAは1199億円改善してマイナス363億円となり、2024年12月のEBITDAは23億円と単月黒字化を達成。通信品質向上に伴う契約者数の増加やARPU上昇、継続的なコストコントロール、昨年12月に実施したキャンペーン施策「楽天モバイル最強感謝祭」による広告増収等がドライバーになったという。

モバイルセグメント:2024年度通期業績ハイライト

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