NTTドコモが冬モデルを発表――Xiは下り最大100Mbpsに

NTTドコモは2012年10月11日、冬モデル新商品・新サービス発表会を開催した。スマートフォン9機種、フィーチャーフォン4機種、タブレット1機種など計16機種を11月より順次発売する。

NTTドコモの加藤薫社長(中央)とドコモのCMキャラクターを務める清水くるみさん(左)、広末涼子さん(右)

就任後、初めて発表会に登壇した加藤薫社長は「スマートフォンを手のひらのパートナーに進化させ、暮らしをより便利ににしたい。LTEの先駆者として、生活に合った端末やサービスを提供する」と抱負を語った。

スマートフォンは、9機種すべてがLTEサービス「Xi」に対応する。LTEのエリアは計画を前倒して、2012年度末時点で当初予定の約2万1000局から約2万3000局に増やす。その結果、人口カバー率は約75%になる。

省エネと高画質を実現したディスプレイ「IGZO」を搭載する「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」

さらに、11月からは1.5GHz帯と800MHz帯でのLTEサービスの提供も開始する。これにより、新潟県新潟市の一部、石川県金沢市の一部、富山県富山市の一部など限定的ながら下り最大100Mbpsに対応する予定。

また、タブレットを含む5機種が、近距離無線通信規格「NFC」に対応する。NFCでは、従来の「おサイフケータイ」機能に、家電・機器連携やスマートポスター(スマートフォンをかざすだけで美術館のガイドや駅での道案内表示などの情報にリンクする)といった機能が加わる。ドコモでは、これらの利用シーンを「かざしてリンク」という名称で訴求していく。

合わせて、MasterCardとNFC決済サービスの提供に向けた業務提携に合意したことも発表した。MasterCardは、各国で展開する非接触ICチップを利用した決済手段「MasterCard PayPass」技術をドコモに提供する。ドコモのケータイクレジット「iD」加入者は、ドコモのNFC(FeliCa、TypeA/B)に対応したおサイフケータイを国内だけでなく海外でも利用できるようになる。現在、世界41カ国約50万カ所のファストフードやコンビニ、レストランがMasterCard PayPassに加盟しているという。

ドコモのNFC対応スマートフォンで、海外でも「かざして」決済が可能になる

サービスでは、独自のクラウドサービス「ドコモクラウド」を拡充する。スマートフォンに向かって話しかけると、その要望に適した回答を画面に表示する「しゃべってコンシェル」は、これまでにダウンロード数が400万超、利用回数が1億8000万回超に上る。11月からは、そののキャラクターを従来の「ひつじのしつじくん」から、「ハローキティ」「マイメロディ」「ガチャピン・ムック」など合計35種類の中から好みに合わせて変更できるようになる。そのキャラクターに合わせた音声をクラウド上で合成して回答したり、キャラクターならではの雑談も楽しめる。

dマーケットについては、従来の動画や音楽、書籍に加えて、新たに「dゲーム」「dショッピング」を追加する。dゲームは当初、ソーシャルゲームを中心に15タイトルを用意。国内ゲーム大手も参加を予定している。対戦ゲームもあることから、マルチキャリアに対応する。

一方、12月に開始するdショッピングでは、らでぃっしゅぼーやの有機野菜、オークローンマーケティングの通販商品、日用品など約7万点を揃える。

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