Amazon Bedrockについてアマゾン ウェブ サービス ジャパンが記者説明会を開催。左からアマゾン ウェブ サービス ジャパン 代表執行役員社長の長崎忠雄氏、Amazon Web Services 生成AI担当バイスプレジデントのヴァシ・フィロミン氏、竹中工務店 執行役員 デジタル室長の岩下敬三氏、KDDI 執行役員 経営戦略本部長の門脇誠氏
「2022年は言うまでもなく、世界中が生成AIに席巻された年。顧客体験を2段、3段持ち上げる可能性を持っている技術だ」。アマゾン ウェブ サービス ジャパン 代表執行役員社長の長崎忠雄氏は10月3日に開催した記者説明会でこう切り出した。
長崎氏の発言に異を唱える人はいないだろう。基盤モデルの覇権を誰がどのような形で握るかについては意見がまだ分かれるはずだが、「複数の基盤モデルを用途に応じて使い分ける形になる」と考える者にとっては、AWSの生成AIサービス「Amazon Bedrock」が有力な選択肢となる。
Amazon Bedrockの概要
Amazon Bedrockは、AWS自身の基盤モデルである「Amazon Titan」にとどまらず、Metaの「Llama 2」、Stability AIの「SDXL 1.0」など、様々な基盤モデルを単一のAPI経由で利用できる生成AI基盤サービスである。今年4月に発表され、一部ユーザーでの先行利用が始まっていたが、9月28日にいよいよ一般提供もスタート。さらに10月3日から東京リージョンでの利用も可能になった。
「Amazon Bedrockでは、APIを介して基盤モデルを利用することで、より簡単に、よりコスト効率よく生成AIを活用できる。最適な基盤モデルへのアクセスを提供するだけではなく、自社のデータを使って基盤モデルを独自にカスタイマイズもできる」
Amazon Web Servicesで生成AI担当バイスプレジデントを務めるヴァシ・フィロミン氏は、Amazon Bedrockの特徴をこのように説明した。