NTT東日本、11ah・IoTセンサーを活用した茶葉栽培の農業DXの実証実験を開始

NTT東日本は2023年3月23日、埼玉県茶業研究所・入間市・NTTアグリカルチャーと提携し、Wi-Fi新規格「IEEE 802.11ah」やIoTセンサー・カメラを活用した茶葉栽培の農業DXの実証実験を開始すると発表した。

11ahは既存のWi-Fと比べて長距離伝送ができるうえ、LPWA以上の高速通信が可能なため、自治体からの期待も高い。

人口減少・少子高齢化が叫ばれて久しいが、茶葉栽培の現場も例外ではなく、農業従事者の減少や高齢化が進んでいる。また、害虫被害や天候の悪影響などによる収穫量の低下も懸念されている。そんな中、11ahやIoTセンサー・カメラなどを用い、安定的かつ効率的な栽培方法の構築を図るという。

今回の実証実験は2つ。1つ目は、「圃場の見回り稼働削減による茶農家の労働負担削減」。2つ目は、「タイムリーな茶葉の病虫害などの予察による被害防止」だ。具体的には、埼玉県茶業研究所の屋上に11ahのアクセスポイントを設置し、圃場のIoTセンサーやカメラから温湿度や日射量などの茶葉生産に必要なデータを取得するという。取得したデータは、LINEを用いて茶農家に共有できるようにするとのこと。

実証実験イメージ

実証実験イメージ

実証実験は、2023年4月1日から2024年3月31日まで行われる予定だ。

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