毎年、多くの人でにぎわうNTTドコモブース。その中でも今年、ひときわ人だかりが出来ているのが、参考出展された「3Dライブコミュニケーションシステム」のデモコーナーである。
これは、遠く離れた場所にいる人同士が、タブレット上に表示された3Dのバーチャル空間内でコミュニケーションしたり、体験を共有したりできるというもの。クラウドやAR、音声認識など、数々の最新技術の応用により実現されている。
デモは大きく「言葉・イマジネーションを形にする」と「遠くの人と空間を共有する」の2つから構成されている。
まず前者だが、これはタブレットを通じて会話する来場者とブース説明員が発する言葉からキーワードをクラウド側で検出し、そのキーワードをタブレット上にバルーン表示。例えば、「自動車」というキーワードが会話に出てくると、そのバルーンが登場し、バルーンをタップすると自動車の3Dオブジェクトが2人のタブレット上にARとして現れ、会話しながらタッチ操作でいろいろな角度から見たりできる。
会話に含まれたキーワードを検出してバルーンを表示。タップするとARが現れる |
一方、後者は、3Dのバーチャル空間に行けるというもの。デモでは、「美ら海水族館」「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」「月・火星旅行」「自然史博物館」「明治時代の東京」「みなとみらい」の6つのメニューを用意。行きたい場所を言葉で発すると、その場所のバルーンが表示され、タップすると一緒にワープ。タブレットを介して、3Dバーチャル空間を共同体験することができる。
説明員と一緒に明治時代の東京にワープした。なお、この画面はデモを体験中の来場者のタブレット画面をディスプレイ表示したもの |
説明員によれば、この3Dライブコミュニケーションシステムは、エンターテイメントや教育用途などでの実用化を想定しているとのことだ。
3Dライブコミュニケーションシステムのデモ概要 |