KDDIは2025年3月26日、AIで地域ごとの危険地点を可視化する「交通安全インサイト」を自治体・企業向けに提供開始したと発表した。
同ソリューションのサービスイメージ
交通安全インサイトは、KDDIの人流データに加えて、車両データや過去の交通事故統計情報などのデータをAI分析し、危険地点をスコアリングして地図上に可視化する。約50m四方単位で危険度合いを可視化するほか、高齢歩行者・高齢自転車利用者の割合や車両の急ブレーキ発生率など、各地点における危険要因となる特徴を確認できるという。
これらのデータを統合分析することで、自動車と自転車の接触事故リスクの高い地点を可視化することが可能。エリアごとの歩行者数、自転車通行台数、車両速度、急ブレーキ発生回数など多岐にわたる要因を分析し、事故リスクの背景を明らかにすることで、効果的な交通事故対策の立案にも貢献できるとしている。
浜松市は、危険予測箇所データや市内の小学校の位置情報データなどを同ソリューションに取り込んで可視化し、オリエンタルコンサルタンツが分析を実施。同社は、小学校周辺の生活道路における交通事故の危険性の高い箇所を選定し、その箇所に関して交通事故対策を検討して浜松市に提案したという。