KDDI総合研究所とサムスンが6G見据えたAI技術の共同研究に合意

BUSINESS NETWORK編集部

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KDDI総合研究所とサムスン電子（Samsung Electronics）は2025年3月6日、将来の無線通信におけるAI技術の共同研究に関する業務協力覚書を2025年3月1日に締結したことを発表した。

AI技術が多様な産業に浸透し、6Gの標準化が2025年から開始される中、両社は、6Gを見据えた通信サービスの大幅なユーザー品質向上を目的とした共同研究を行うことで合意した。

共同研究で検討を行うのは、分散MIMO（D-MIMO）技術だ。分散配置した複数の無線局が連携し、これまで課題であったカバレッジ境界エリアでの通信品質の大幅な性能向上をすることで、ネットワーク全体の全てのユーザーに高い通信品質を提供することが期待できるという。

一方で、D-MIMOには、送信機と受信機の間の電波伝搬特性や、ユーザーの移動に応じた頻繁なアンテナ切り替えが複雑化する課題がある。共同研究では、カバレッジエリア全体での伝送速度およびネットワーク全体の容量の向上に向けて、D-MIMOシステムの設計と運用において実現性の高いAI技術の確立を目指す。

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