「AI時代を乗り切るために」 KDDIがコアルーターをオープン化する理由

バックボーンネットワークを構成するコアルーターのオープン化に踏み出したKDDI。その理由は、爆発的な増加が見込まれる「AI時代のトラフィックに備える」ことだという。世界に先駆けてオープンアーキテクチャを商用導入し、「柔軟にスケールアウトできる」新型ネットワークの実現を目指す。

「ネットワーク全体をオープン化することで、AI時代を乗り切っていこう」

2025年2月19日に開催した記者説明会で、KDDI コア技術統括本部 技術企画本部 チーフアーキテクトの熊木健二氏は同社の「ネットワークビジョン」についてそう語った。

KDDI コア技術統括本部 技術企画本部 チーフアーキテクトの熊木健二氏

KDDI コア技術統括本部 技術企画本部 チーフアーキテクトの熊木健二氏

KDDIは同日、ハードウェアとソフトウェアを分離したディスアグリゲーション型の「クラスタ型ルーター」をバックボーンネットワークに導入することを発表した。バックボーンネットワークを構成するコアルーターを、従来のハード/ソフト一体型から、異なるベンダーのホワイトボックス装置とネットワークOSを組み合わせたオープンアーキテクチャへ移行。2025年度中に東京や大阪などの主要拠点に導入し、2027年度までに全国展開する計画だ。

バックボーンネットワークのオープン化

ネットワークのオープン化によりAIトラフィックに対応

KDDIはこれに先立つ2023年に、バックボーンネットワークとインターネットの接続点であるピアリングルーターへ同様のルーターを商用導入している(参考記事)。今後、冒頭のネットワークビジョンに基づいてオープン化の領域をネットワーク全域へ広げていく方針という。

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