京セラ、エナジーハーベスト型スマートブイの有償トライアル開始へ

京セラは2025年1月23日、長崎大学の潮流発電技術と京セラのIoT技術を融合し、持続的な海洋データの取得を実現する「エナジーハーベスト型スマートブイ」を開発し、4月より有償トライアルサービスを開始すると発表した。

エナジーハーベスト型スマートブイ

エナジーハーベスト型スマートブイ

近年、気候変動や海洋資源の管理が国際的な課題となる中、海洋データの正確かつ安定的な収集の重要性が高まっている。ただ、ブイ等でのデータ収集には電力供給や保守の負担が大きく、長期運用や離島・沖合での利用には多くの制約があった。

こうした課題を解決するのが、エナジーハーベスト型スマートブイで、特徴は下記の通り。

1.天候に左右されない潮流発電システムを搭載
長崎大学との共同研究により、潮の流れによりタービンが回転することで発電する「潮流発電システム」を搭載。小さな潮流でも発電し、あわせて搭載しているバッテリーに蓄電するため、長期にわたり安定したデータ収集が可能となるという。

2.通信モジュール・センサーによりさまざまな海洋データを取得可能
京セラの通信モジュールを搭載し、センサーで取ったデータを5分おきに送信。内部センサーにより、機内温湿度・加速度・モーター回転数・バッテリー残量・GPS位置情報・通信電波強度などの情報を取得し、外部センサーにより流速・流向・塩分濃度・クロロフィル濃度・濁度・DO (溶存酸素)・水温などの海洋データの取得が可能とのことだ。

3.クラウドアプリにより、リアルタイムデータ監視と異常発生時のメール通知が可能
取得したデータは、機器と合わせて提供するクラウドアプリにより、リアルタイムで監視することができる。また、データに異常が発生した際はメールで通知する設定もできるため、常に監視せずとも海洋環境の変化に迅速に対応することが可能となるという。

クラウドアプリの表示画面例

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