フリービットは2024年2月15日、プライベート用端末にビジネス専用の5G対応eSIMを導入する「freebit mobile Biz」のサービス提供を2024年3月上旬から開始すると発表した。
私用端末と社用端末を分けることはビジネスにおいて必須だが、“二台持ち”の煩わしさや、新たな端末購入の手間やコストなどが課題だった。しかし最近はeSIM対応端末が増えてきた。これを受け、デュアルSIM対応端末にeSIMを追加するだけで5Gのビジネス用端末として使えるようにするのが同サービスだ(提供する5G通信はNSA方式)。
このサービスにより、仕事関連の連絡にプライベートの電話番号を伝える必要がなくなり、通信通話料も個別に支払いが可能となる。端末の追加費用もかからず、さらに、退職者が出た場合でも遠隔でeSIMを停止するだけで済み、端末回収の手間が省ける。
eSIMの種類は音声SIMとデータSIMの2種から選択可能で、1枚から購入できるという。なお、SIMは物理SIM(マルチカット)も提供する。
同社はMVNE事業で蓄積したノウハウを基にコストダウンの検討を行い、「freebit mobile Biz」では全てのプランの容量期限を一般的な毎月末ではなく、毎月15日としている。また、データSIMの50GBについては、毎日昼間12時から13時に一律の速度制限が行われる。これらにより、月初や特定時間にトラフィックが集中することを防ぎ、帯域の効率的な利用を促進しコストダウンを実現したとしている。
購入手続きはWebで行え、本人確認はeKYCを利用することも、コスト削減に寄与しているという。
同サービスの利用者層には中小企業やスタートアップを想定する。音声SIMの月額料金は3GBで480円(価格はいずれも税別、以下同じ)。ほか5GB、10GB、20GBのプランを用意する。データSIMは50GBで月額2900円となる。ほかに初期費用として3000円が必要。オプションとして月額1500円で「完全カケホーダイ」を提供する。