SPECIAL TOPICローカル5G拡大へ3つの新提案 “Wi-Fiライク”の小型基地局も

ローカル5G市場の拡大加速に向けて、新たな切り口のソリューションを丸文が展開し始めている。ローカル5G、Wi-Fi、有線LANを統合管理できる5GC、クラウド型Wi-Fiのように手軽に導入できるオールインワンのローカル5Gソリューション、そして無線エリア設計の伴走支援サービスの3つだ。

草創期からローカル5Gに注力してきた丸文が、ラインナップのさらなる強化を進めている。

今年7月、米Ataya(アタヤ)社と代理店契約を締結。新たに2つのローカル5Gソリューションを投入する。いずれもローカル5G市場に“新風”を吹き込む画期的なソリューションである。

1つめはローカル5G向け5GC(5G Core Network)製品の「Harmony」だ。最大の特徴はローカル5G以外も統合管理できる点。丸文の根本颯氏は次のように説明する。「メーカーは『ユニバーサルコネクティビティプラットフォーム』と呼んでいますが、5G RAN以外の無線や有線ネットワークも一元的に管理できます。Harmonyを用いてローカル5Gを導入すれば、管理画面上にWi-Fiアクセスポイントや有線LAN製品等もリスト表示され、一貫したポリシー制御などが行えるのです」

図表1 Wi-Fi/有線LANの統合管理が可能なローカル5G向け5GC「Harmony」

図表1 Wi-Fi/有線LANの統合管理が可能なローカル5G向け5GC「Harmony」

既存ネットワーク機器の更新なしで、統合管理を実現することができ、運用の効率化やセキュリティポリシーの設定漏れ防止などのメリットを享受できる。

さらに、ローカル5GとWi-Fiの複数接続も可能になるという。「Harmonyは複数パスの同時利用によって冗長性を上げるマルチパスTCPに対応しており、例えばローカル5Gをメイン、Wi-Fiをサブとして用い、安定性の高いネットワークを実現することができます」(根本氏)

Harmonyはコンテナベースのソフトウェア製品で、クラウドにもオンプレミスにも展開可能だ。サービスプロバイダーなど向けのマルチテナント機能も充実。ユーザー企業ごとに環境をアイソレートし、あるテナントでマルウェア感染が起こっても他のテナントには影響を与えないマイクロセグメンテーションなどにも対応する。

また、マルチベンダー対応の5GCであるHarmonyは様々なベンダーのRU/DU/CUと組み合わせられ、丸文は接続検証済みのRU/DU/CUも用意できる。

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