今回開発した反射板のサンプル
今回開発した反射板は、ディスプレイなどの光制御に使われる液晶を、電波の反射制御に応用することに成功している。「これまでの反射板はあらかじめ反射できる方向が決まっており、後から変更することはできなかった。このため、設置後に新しいビルが建ったり、木が生い茂るなどの環境変化に対応できないという課題があった」と岸氏は説明した。
新しい反射板は電圧などを調整することで、電波の誘導方向を変えることが設置後でも可能なため、サービスエリアを人流など電波環境の変化にあわせて拡張することが可能になるという。
反射板でエリアを柔軟に拡張するイメージ