電子メールに代わるコミュニケーション手段として、企業でもチャットが普及している。このチャットをベースとした新たなコラボレーションツールとしてOffice 365に加わったのが「Teams」だ。
正式版の提供開始から約1年、ユーザー数は急速に伸びている。「伸び率は毎月15~30%で、指数関数的に増えている。関心は非常に高く、お客様向けに開催するセミナーも毎回すぐに満員になる」と話すのは日本マイクロソフトの吉田馨一氏だ。
Office 365ユーザーなら追加ライセンスなしに使えることもあり(一部を除く)、すでに世界で20万社が採用。国内でも本格運用を始めるユーザーが数十社に及んでいるという。
日本マイクロソフト Officeビジネス本部 シニアプロダクトマーケティングマネージャーの
吉田馨一氏(右)と、クラウド&ソリューション事業本部 モダンワークプレイス統括本部
第2技術営業部 テクノロジーソリューションプロフェッショナルの宮崎悦子氏
Teamsはチームワークの「ハブ」 業務に必要なアプリをつなげるOffice 365のユーザーにとって、Teamsは“単なるチャットツール”以上の意味を持つ。一般的には、チャットは電話/メールやビデオ会議等に加わるコミュニケーション手段の1つと捉えられるが、Teamsはそうではない。マイクロソフトはTeamsを、チームワークの“メインツール”として位置づけているのだ。
Teamsの最大の特徴は、チームで行う共同作業に必要なアプリケーション/サービスを統合・連携させて使えることにある。WordやExcel、PowerPointをはじめとするOfficeアプリをTeamsに追加してカスタマイズできる。また、チャットだけでなく音声通話やビデオ会議も可能だ。
つまり、Teamsは「あらゆるアプリを使うためのハブ」の役割を担う。「Teamsだけで業務が完結する世界を目指している」(吉田氏)のだ。
次ページで、実際の画面を例に説明しよう。