M2Mビジネスが陥りがちな罠――ビジネス成長の足かせにならないM2Mシステム構築のポイントとは

M2Mを活用したビジネスが珍しくなくなり、成功事例も数多く耳にする昨今。しかし一方で、M2Mをビジネスに活用する際の課題や注意点も浮かび上がってきているようだ。世界のM2Mシーンを牽引するユーロテックグループの一員であるアドバネットを訪ね、橋本武氏に話をうかがった。

世界中の成功事例に学び、将来の成長を見越したシステム投資を

――より広範囲にという観点からは、グローバル展開した際の無線ネットワーク対応なども見落とされがちなポイントと聞きます。その点に対するアドバイスはありますか?

橋本 M2Mでは有線ネットワークだけではなく3GやZigbeeを使うことが多いと思いますが、通信規格や使用可能な電波帯が国や地域によって異なるという問題があります。ある国で成功したサービスをグローバル展開しようとする際に、この通信規格の違いで苦労される場合があるようです。もしグローバル展開を視野に入れてシステムを設計するのであれば、グローバル展開しているベンダの製品を選んでおけば、こうした通信規格の違いで悩まずに済むでしょう。

もちろん、ユーロテックもグローバル展開しているベンダのひとつですから、世界各国、各地域の通信規格に対応した製品を提供しています。新しくリリースされるマルチサービスゲートウェイReliaGATE 10-20やReliaGATE 15-10はセルラ通信機能をモジュール化、各国の現在の通信規格に対応するだけではなく、将来登場する新たな通信規格にもモジュール交換だけで対応可能です。

――将来性を考えれば有効とわかっていても、そこまで高度なシステムに初めから投資するのは難しいのではないでしょうか。

橋本 そうおっしゃるお客様が多いのは事実ですね。インテグレーションプラットフォームなどを考えずに目的に特化したシステムを構築する方が初期コストは低く抑えられますから。しかしその結果、M2Mシステムを拡張できないがためにビジネスの成長も足踏みしてしまうという例が増えています。ビジネスの成功を目指してシステムを構築するのであれば、成功したときのことを見据えて設計すべきでしょう。

実際に、フレキシビリティを重視したシステムづくりをして成功している企業やサービスはたくさんあります。10月に開催予定のIoT/M2Mカンファレンスでは、世界中に顧客を持つユーロテックだからこそ知っている成功例やM2Mの活用例もお伝えしたいと思いますので、興味のある方はぜひ会場に足を運んでいただきたいですね。

10月3日(金)御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターで開催する「IoT/M2Mカンファレンス2014秋」において、講演と展示でM2M活用事例やソリューションを披露します。
★お申し込みはこちらから→ http://www.ric.co.jp/expo/iotm2m/

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