KDDIは2025年7月23日、7月24日・25日に大阪天満宮で開催される日本三大祭り「天神祭」において、5Gの2つの周波数(3.7GHz帯/4.0GHz帯)に対応した無線装置「Dual Band Massive MIMO Unit(DB-MMU)」を搭載した可搬型基地局を、イベント時の通信品質強化の対策として初めて導入したと発表した。
ビルに取り付けたDB-MMU搭載の可搬型基地局
DB-MMUは、1つの無線装置で3.7GHz帯と4.0GHz帯を同時に利用可能で、1つの周波数のみに対応した従来のMMUと比較し、最大2倍のユーザーを接続できる。可搬型であるため、建物などに容易に設置可能なほか、従来のMMUと比べて小型軽量(サイズ約2割・重量約4割の削減)である点も特徴だ。
また、多数のアンテナ素子を利用したMMUのビームフォーミング技術の適用により、ユーザーが利用する場所に電波を効率的に届けることが可能。さらに、同時に複数ユーザーの通信を収容する「Multi-User MIMO」を活用して高密度な通信を実現できるとしている。