OKIが物流倉庫向け位置情報追跡システム RFタグやスマホの活用で月額5万円から

OKIが、倉庫内の製品・設備品のロケーションや在庫状況を管理できるシステム「SHO-XYZ(ショザイ)」を提供開始する。スマホやRFタグをベースに位置情報を自動追跡することが可能なことに加え、「月額5万円から」という導入しやすい価格帯で物流倉庫DXに着手できるのが特徴だ。

「SHO-XYZはコストや言葉の問題を解決する」ソリューション

SHO-XYZの特徴は、スマホやRFタグをベースにモノの場所を自動追跡できる点だ。パレットやコンテナ等にRFタグやQRコードを貼付することで、スマホから追跡対象の位置情報を取得したり、製品の保管位置や在庫情報を一元管理できる。屋外であればGPS、屋内はビーコンなどのセンサーを用いて位置情報を得ることも可能だという。

SHO-XYZの概要

SHO-XYZの概要

月額5万円(税抜)から利用できるリーズナブルな価格体系も売りである。スマホやRFIDリーダーは汎用品を用いることで、導入コストを抑えることもできる。また、商品の入荷や出荷に関する情報をシステムに記録する入荷・出荷登録や、商品の在庫・空いている棚番号の検索等をスマホから簡単に行えるうえ、アプリの設定画面から多言語設定を行うことも可能だ。

SHO-XYZのサービス価格表

SHO-XYZのサービス価格表

WMS(倉庫管理システム)は高額で、小規模倉庫等では導入ハードルが低くない。同センター ビジネス開発部 物流・地域DXチーム チームマネージャーの吉原和英氏によると、それが紙やエクセルで倉庫管理を行うといった業務の属人化を引き起こしているという。

熟練労働者の退職や人手不足に伴い、外国人労働者も増加傾向にあるが、「SHO-XYZはコストや言葉の問題を解決できるソリューションだ」と吉原氏はアピールした。

OKIでは、SHO-XYZの活用シーンとして、物流倉庫内の製品管理に加え、レンタカー施設の駐車場における車両管理、製造工場の原材料・完成品管理等を見込んでいるという。同社の自社倉庫を使用した実証では、製品の捜索時間がSHO-XYZ未導入の場合と比べて約75%減少したとのことだ。

SHO-XYZの活用シーン

SHO-XYZの活用シーン

SHO-XYZの販売目標については、2028年までに累計13億円の売上を目指すといい、2026年以降にはAPAC(アジア太平洋地域)などへの海外展開も実施していく計画だ。

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