ソフトバンクモバイルとウィルコムは2012年5月29日、夏商戦向け新商品の発表会を開催した。
発表会にはお父さん犬も登場 |
ソフトバンクからは、Androidスマートフォン4機種、フィーチャーフォン3機種、モバイルWiFiルーター2機種が7月上旬以降、順次発売される。
「夏モデルのキーワードはネットワーク」――ソフトバンクの孫正義社長は発表会の冒頭、こう語った。iPhoneを日本市場でいち早く投入した同社は、「スマートフォンの先駆者」としての自負がある一方、他社と比べてつながりにくさが課題とされてきた。
孫社長によると、ネットワークの満足度の鍵となるのが「つながりやすさ」と「速さ」の2点。今年2月、念願だった「プラチナバンド」の900MHz帯を獲得し、7月25日からサービスを開始する。「NTTドコモとauは何年も前からこの周波数帯を利用してきたが、我々はもらえなかった。悔しい気持ちをぶつけ、一気に改善していく」という。
ソフトバンクの夏モデルはすべてプラチナバンドに対応しているほか、スマートフォンやモバイルWiFiルーターは「ULTRA SPEED」や「SoftBank 4G」など高速性にもこだわったラインナップとなっている。
夏モデルの主なスマートフォンは以下の通り。
「PANTONE 5 107SH」(シャープ製)は、PANTONEシリーズ初のスマートフォンで、カラフルな8色展開となっている。約115×58×12mmの片手に収まるコンパクトサイズでありながら、ワンセグやおサイフケータイ、赤外線のほか、IPX5/IP相当の防水性能とIP5X相当の防じん性能を備える。
また、放射線測定機能を搭載し、表面下部の専用キーを長押しするだけで、空間中のガンマ(γ)線を0.05μSv/h~9.99μSv/hの範囲で測定する。履歴を画面の地図上に自動的に表示することも可能。
「PANTONE 5 107SH」は、専用キーを押すだけで放射線を測定できる |
「ARROWS A(エース)101F」は、ソフトバンク向け初となる富士通製品。1.5GHzのデュアルコアCPUを搭載し、下り最大42Mbpsの「ULTRA SPEED」にも対応する。人ごみの中でも相手の声を聞きやすくする「スーパーはっきりボイス3」、周囲の騒音を感知すると騒音を抑えてクリアな音声を伝える「スーパーダブルマイク」、指一本で画面のON/OFFやロック解除ができる「スマート指紋センサー」など、富士通ならではの機能も搭載。
ソフトバンクモバイル初の富士通製品となる「ARROWS A 101F」 |
ソフトバンクでは、スマートフォン向けの動画配信サービスも強化する。
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