シスコは、2040年までにバリューチェーン全体で温室効果ガス(GHG)排出量をネットゼロにするという目標を掲げている。
その実現に向けて、2025年度までにスコープ1(GHGの直接排出量)およびスコープ2(間接排出量)を2019年比で90%削減し、2030年度までにスコープ3(スコープ1/2以外のサプライチェーン排出量)を30%削減するという短期目標を設定。日本法人の代表執行役員社長である中川いち朗氏によれば、これを達成するために次の5つの領域で取り組みを進めているという。
シスコシステムズ(日本法人)代表執行役員社長の中川いち朗氏(左)と、
クラウド・サービスプロバイダー アーキテクチャ事業担当執行役員の高橋敦氏
1つが、再生可能エネルギーの活用だ。「すでに米国および欧州諸国では再エネからの電力使用100%を達成。グローバル全体でも89%に達している」(中川氏)
2つめは気候変動対策への投資。シスコの基金であるCisco Foundationは、10年間に渡って100億円を気候変動対策ソリューションに投資することを表明している。
3つめに、ハイブリッドワークを推進し、社員の通勤や移動時間を削減する。現在、東京オフィスでもリノベーションを行っており、スペースの見直しやオフィス機能をアップグレードを進めているという。