KDDIがビジネスコールダイレクトを強化――内線番号でCメールが利用可能に

KDDIは2011年7月13日から、クラウド型FMCサービス「KDDI ビジネスコールダイレクト」(以下、BCD)において、「内線Cメール機能」の提供を開始する。

BCDは、あらかじめグループに登録した企業内のau携帯電話とKDDI固定電話間の通話を番号管理サーバーを介して接続することで、内線通話機能を定額で提供する「ボイスクラウド」サービス。サービス企画本部コミュニケーションサービス企画部長の山本裕幸氏は、「新たに専用線等を引くことなく、このような機能を提供できるのは、BCDが国内で唯一であり、5月現在で1800社以上に利用されている」という。

サービス企画本部コミュニケーションサービス企画部長の山本裕幸氏

内線Cメール機能は、BCDの音声通話で実現している「内線番号+定額」環境をCメールでも実現したもの。また、ユーザーグループ内の「PC-携帯間連携」も可能にした。同社では、商談中や移動中などで電話が利用しづらい状況等、音声通話でもEメールでも拾い切れない「急ぎのコミュニケーション」が必要な場合に最適な機能と位置づけている。

具体的には、(1)PCから携帯電話、(2)携帯電話からPC、(3)携帯電話から携帯電話、(4)PCからPCの4つの利用法がある。(1)は、携帯電話を持たない内勤者でも、専用Web画面から内線Cメールを送信でき、100通までの同時送信も可能だ。(2)については、内勤のPCユーザーに音声メッセージで受信を知らせ、PCユーザーがCメールを開封すれば、送信者の携帯電話に開封通知が届く。(3)では、通話と同様に内線番号でやり取りできるので、利便性が向上する。(4)は、(2)と同様に受信側のPCユーザーに音声メッセージで受信を通知する。

「内線Cメール」の提供機能 (クリックで拡大)

初期登録料と月額利用料は、au携帯電話はともに無料だが、PC(専用Web画面)で利用する場合は、ユーザーIDごとにそれぞれ1050円、315円がかかる。

さらに、システムベンダー向けに「内線Cメール配信API」を無料で提供する。これを利用することで、スケジューラーや来客システム等、ユーザーの既存システムから受けた情報(テキストメッセージ)を、BCD加入のau携帯電話やスマートフォン、内線Cメール専用Web画面の内線番号あてに送付できるようになる。システムベンダーが顧客システムとの連携ソリューションを提供することで、内線Cメールの活用領域拡大を目指す方針だ。

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