テレワークの拡大やオフィスの統廃合など、昨今のワークスタイルの変革に伴い企業WANも変化を迫られている。従来はオフィス内からの接続がほとんどだったが、現在は社外でテレワーク中の従業員やBYODの端末なども企業WANに接続されるようになった。また、業務環境のクラウドシフトによってトラフィック量も増加している。
「こうした条件下で快適なテレワーク環境を整えるには、『導入の難しさ』『通信の安定性の確保』『情報漏洩の防止』などのハードルをクリアする必要がある」とアライドテレシスの星秀氏は指摘する。
「これまでテレワークを実施していなかった企業がいきなり始めるとなると、機器の選定の段階から難しい。導入後の各種設定やネットワークの管理などにも専門知識が必要だ。また、社員の自宅など社外からの接続が大幅に増えることで、WAN回線が逼迫し、通信が不安定になったり遅延が発生する。テレワーク以降、会社の管理下にないクラウドストレージにアップロードした業務ファイルが流出するインシデントも起こっており、情報漏洩への対策も必要だ」
アライドテレシス マーケティング統括本部 Global Product Marketing部 星秀(しゅう)氏
導入の手間とコストは必要最小限 その後の設定、運用管理も簡単アライドテレシスはこうした課題をハードとソフトの両面で解決できるソリューションを用意している。
まず導入の難しさについては、同社のUTMルーターのラインナップ「ARシリーズ」で解決が可能。ARシリーズは有線ブロードバンドだけではなく、USBモデムを挿すことでモバイル回線にも対応できる。この夏発売予定の5G対応ルーター「AT-AR4050S-5G」では、USBモデムも不要、SIMを挿すだけで通信可能になる。「例えば新たにテレワーク環境やサテライトオフィスを迅速に構築したい場合、ARシリーズならUSBモデムやSIMを挿すだけで回線工事の手間が省ける」と星氏は説明する。
ライセンスの料金体系としては、買い切りだけでなく、サブスクリプション型の「アニュアルライセンス」も用意。
「IT機器は一般的には5年、長くても7~10年ほどでリプレースすることが多い。特定の機能だけ使いたい場合はさらに短くなることもある。アニュアルライセンスならお客様が使いたい機能を使いたい分だけ、適切な価格で提供できる。サテライトオフィスなど、今後何年継続するか分からない環境で、試しに導入してみるのにも最適だ」