オプテックスは、同社の強みであるセンシング技術を活かしたソリューションやセンサーデバイスをブースに展示している。ソリューションの1つが、「車両検知センサ ViiK」だ。
従来のパーキングシステムでは、地面のなかにループコイルセンサーなどを埋め込む必要があり、初期導入の手間とコストが大きな負担となっていた。
それに対して、オプテックスが提案する車両検知センサ ViiKは、駐車場のポールなどに取り付けたマイクロ波と超音波のセンサーで車両を検知するため、地面への埋め込み工事などが不要になる。ポールにはセンサーとともに、「ドライ コンタクト コンバーター」を設置。センサーデータは、ドライコンタクトコンバーターを経由して、そこからSIGFOXでクラウドへ送信される。
黄色いポールに取り付けられているのが車両を検知する「ViiK Gate」 |
左にあるグレーのデバイスが「ドライ コンタクト コンバーター」 |
従来型のパーキングシステムは数百万円するのが相場だというが、「提供価格はオープンプライスだが、通信費込みで従来の10分の1で提供できると考えている」とオプテックス戦略本部・開発センター長の中村明彦氏は語る。
なお、2種類のセンサーを利用する理由を、同社開発センター企画課長の鵜飼享氏は次のように説明する。「1種類だけではなく、2種類のセンサーのコンビネーションにすることで、車両検知の精度が上がる」
もう1つ、宅配ボックスの稼働状況サービスもブースで体験することができる。宅配ボックスのドアにマグネットセンサーを取り付けて開閉を検知することで稼働状況を把握するシステムだが、そのマグネットセンサーのデモが展示されている。
マグネットセンサーのデモ画面 |
無数の電波が飛び交っている展示会場でも、マグネットの開閉データはSIGFOX経由でモニタリング用のPC画面にすぐに表示されていた。