日本マイクロソフトは2015年11月17日、IoT(Internet of Things)向けOS「Windows 10 IoT」に関する記者説明会を開催した。多様なIoTデバイス向けに提供される組み込みOSであるWindows 10 IoTの3つのエディションについて説明するとともに、同社のクラウド基盤「Microsoft Azure」上でIoTシステムを構築するための「Microsoft Azure IoT Suite」、およびこれらを活用してIoTビジネスを推進するパートナー向けの新プログラムを紹介した。
(左から)マイクロソフト IoTデバイスエクスペリエンス セールス&マーケティング担当ゼネラルマネージャーのロドニー・クラーク氏、IoTテクニカルセールス担当ゼネラルマネージャーのカール・コーケン氏、日本マイクロソフト業務執行役員・IoTデバイス本部長の菖蒲谷雄氏
今や多くの企業がIoT活用に取り組んでおり、その活動を支援するため、OSベンダーやクラウド事業者、通信事業者等がIoTプラットフォームの提供を軸としてIoT戦略を推進している。
そうしたなか、マイクロソフトが打ち出す強みは何か。マイクロソフト本社でIoTデバイスエクスペリエンス セールス&マーケティング担当ゼネラルマネージャーを務めるロドニー・クラーク氏が強調したのは、(1)Windows 10という共通基盤を活用することによって、異なるデバイス間でも統一されたユーザーエクスペリエンスが提供できること、(2)これまでWindows Enbeddedで培ってきた組み込みデバイス開発・提供のノウハウとパートナーシップだ。
さらに、クラウドベースのIoTサービス/ソリューションを提供することによって、(3)IoTシステムの迅速な開発・拡張、グローバル展開が可能になる点も強みに挙げた。「AzureをIoTに持ち込む。これまでの組み込み開発のノウハウとパートナーシップを活かしていく」と話した。