「世界トップのフィジカルAIの使い手目指す」 日立のAIロボット戦略は?

日立製作所 執行役常務 AI&ソフトウェアサービスビジネスユニットCEO 細矢良智氏(左)、同 事業主管/Vice President AI Strategyの黒川亨氏(右)

日立製作所 執行役常務 AI&ソフトウェアサービスビジネスユニットCEO 細矢良智氏(左)、同 事業主管/Vice President AI Strategyの黒川亮氏(右)

「世界トップのフィジカルAIの使い手を目指す」。日立製作所は2025年10月10日、AI戦略に関する説明会を開催。同社 執行役常務 AI&ソフトウェアサービスビジネスユニットCEOの細矢良智氏はこう意気込んだ。

フィジカルAIとは、現実世界の物理法則を把握し、最適なアクションを起こせるAIのことだ。AIロボットがその一例である。

「OT(Operational Technology:制御・運用技術)の世界では、フィジカルAIが現実世界の製品・データと優れたAIモデルをつなぐ起爆剤として注目されており、2030年には2023年の10倍、約20兆円市場に急拡大すると予想されている」。細矢氏はこう述べたうえで、「日立はフィジカルAIのすべてのケイパビリティを1社で有する世界でも稀に見るユニークな会社だ」と説明した。

フィジカルAIのマーケットトレンド

フィジカルAIのマーケットトレンド。OT関連のAI市場は、IT関連を上回るとの予測がある

その日立が展開するフィジカルAIソリューションが「HMAX(エイチマックス)」である。まず鉄道車両向けに提供が始まっており、センサーから収集した列車の走行データを活用し、エネルギー消費量の15%減、列車遅延の20%減、保守コストの15%減を実現できるという。

日立はLumada 3.0としてフィジカルAIソリューション「HMAX(エイチマックス)」を展開する

日立はLumada 3.0としてフィジカルAIソリューション「HMAX(エイチマックス)」を展開する

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