エリクソンが年に2度発行している「エリクソンモビリティレポート」の最新版では、2024年末時点の5Gの現状と、2030年の予測について詳細にレポートしている。
現時点での5Gモバイル加入契約数は21億。4G契約数のほうがまだ多いが、エリクソン・ジャパン CTOの鹿島毅氏によれば、「2027年には5Gの加入数が最大になる」見通しだ。2030年末時点には、5G契約数は63億に到達すると予測する。
エリクソン・ジャパンCTOの鹿島毅氏
このうち、5G SA(Stand Alone)の契約数は現時点で約12億。2030年末時点では全体の約60%となり、SA契約は36億件に達する見通しだ。
また、同レポートでは次世代ネットワーク「6G」の開始にも触れている。「5Gのマネタイゼーションが進んでいないため6G導入には時間がかかるとの声もあるが、標準化をはじめとする準備は問題なく進んでいる。2030年にはいくつかの事業者が早期展開を始める」(鹿島氏)との見通しを示した。