ELYZA(イライザ)は2024年6月26日、LLM(大規模言語モデル)の研究開発に関する成果発表会を開催した。
同社は、東京大学 松尾研究室発のAIスタートアップ。LLMの研究開発や社会実装に向けた取り組みを行っている。
今年3月には、日本語に特化したモデル「ELYZA-japanese-Llama2-70b」を公開。同モデルは、MetaのオープンLLM「Llama 2」をベースに日本語による追加事前学習やPost-training(指示学習)を行うことで、700億パラメータの日本語特化LLMを開発した。日本語LLMベンチマークの「Japnese MT-Bench」や「ELYZA Tasks 100」では、米OpenAIの「GPT-3.5 Turboシリーズ」や 米Anthoropicの「Claude 2シリーズ」に匹敵する性能を示した。
GPT-3.5 Turboシリーズや AnthoropicのClaude 2シリーズと同水準の精度のモデル開発に成功
また同月、KDDIと資本業務提携を締結(参考記事)。「LLMの世界は研究力があれば勝てるというものではない。GPUなどの計算基盤やLLMの拡販もキーポイントになってくる。これらをKDDIに担ってもらい、生成AIの開発・提供を加速させていきたい」とELYZA 代表取締役の曽根岡侑也氏はその狙いを語った。具体的には、業界や企業に特化したLLMの開発を目指すという。